福祥丸の紹介~「見習い漁師」編~
それでは、引き続きのお付き合い、なにとぞよろしくお願いいたします。
さて、様々な苦難(?)を乗り越え、やっと「漁師」という職業にたどり着くことができました。
が、まだまだ苦難の日々は続くのです。
見習い中は早朝4時から8時までは船の取り扱い、8時から15時までは素潜り、そして17時からは網張りの研修…。
今まで経験したこと無いような激務な毎日を過ごしておりました。
そんな生活が4年間続きました。
心が折れそうになりました…。
逃げ出そうかと考えたこともありました…。
しかしここで逃げ出すわけにはいきません。
何より海が大好きで海とともにこれから生きていこうと真剣に考えていたから。
そして漁師の先輩方や地域の方々、そして愛する妻と子どもの笑顔…。
たくさんの人たちが私のことを支えてくれたから。
そんなつらい日々を乗り越えることができました。
晴れて独立してからは朝から昼過ぎまで素潜り漁でサザエやアワビをとり、夕方からはサーフィン…
海が時化て漁に出れないときもサーフィン…。
西の海から東の海へとウェーブハント…。
その日一番の波のいいポイントでサーフィン…。
波乗りとしてこれほど充実した日々は恐らくないのではないのでしょうか。
そんな悠々自適な幸せな日々を過ごしておりました。
が、まあそんな日々は長く続かないのが世の常というもので。
これからいろいろな変化が私に訪れるのですが、それはまた別のお話ということで…。
1章 :「京都」編
2章 :「見習い漁師」編
4章 :「今、そして未来へ」編