福祥丸の紹介~「サーファー漁師から本物の漁師へ」編~
ここまでお付き合いいただきまして、まことにありがとうございます。
引き続き私「福島 祥人」がお送りさせていただきます。
さて、前回で見習い期間も終わり漁師として独り立ちを無事果たした私ですが…。
漁師の世界は頑張れば頑張っただけの対価を得ることのできる仕事。
休むのも自由…。
サボりたければいくらでもサボることができる…。
すべては自己責任で、フルコミッションの世界です。
対価…。
それは金銭面のものだけではありません。
お客様から頂く「ありがとう」という声も、愛する家族の笑顔も然りです。
そのことをだんだんと理解していくうちに、本当に今のままで良いのか?
と、考えている自分に気がつきました。
素潜り漁が休みでも、船で沖に出られるんじゃないか?
魚を1匹でも多く水揚げしたい。
そしてもっとたくさんの笑顔に出逢いたい。
そんなことを考えるようになりました。
本当に不思議なものですが、そんな気持ちが芽生えると同時に、私自身の生活も次第に変化していきました。
実生活の多くを占めていたサーフィンも自然に辞めていました。
時には1日に17~8時間以上働くこともありました。
でもそんなことはまったく苦になりませんでした。
目一杯頑張っても、いい加減にやってもすべて自分に跳ね返ってくるからです。
それならば私が頑張って、その分私の周りに幸せな笑顔が増える。
そんな素敵なことって、
そうそう他にはないんじゃないでしょうか。
こんなやりがいのある仕事って、
そうそう他にはないんじゃないでしょうか。
今の私はそれこそが「漁師」としての最大の魅力だと
心から思っております。
1章 :「京都」編
2章 :「見習い漁師」編
3章 :「サーファー漁師から本物の漁師へ」編
4章 :「今、そして未来へ」編